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ヴァイスシュヴァルツ Gamerfuji的デッキ構築
 
第4回・圧縮とはどういう事なのかを知るデッキ デッキレシピを見る
2010年4月29日公開
今回はアイマス単(ネオスタンダード対応)のデッキを紹介します。これは私の組んだデッキではなく、
アイシアのオモチャ箱さんが作ったデッキとなります。そして、4月ショップ大会(アイマス限定)にて、
惜しくも全勝同士の最終戦で さわやんさんに敗れたデッキでしたが、ここでご紹介させていただきます。

デッキは黄青の構築で若干黄の方が多め。そして、現在でも比較的安価なカードで構築されている。
高価なカードを使わずとも勝てるデッキを作れるのが、ヴァイスシュヴァルツの良い所であると再確認。
購入時期や店舗の違いはあるが、アイシアさん曰く、2000円以内で作れたような…との事だ。
ちなみにクライマックス2種は、ネオスタンダードでなければ各々のアイコンを持つカードで代用可能。
ただ、何でも代用可能かと言うとそうでもない。その辺りは後述することにして、話を進める。

アイシアさんのデッキ構築スタンスは、如何にして圧縮率を上げるか…という事を重視する構築らしい。
圧縮について簡単に説明すると、山札のリフレッシュ前にクライマックスをできるだけ控え室に戻しつつ、
リフレッシュ後の山札の枚数を少なくしてダメージキャンセルの確率を引き上げる、ヴァイスの基本戦略。

このデッキでは、レストを必要としない『集中』で、ストックに行ってしまったクライマックスを控え室に戻す、
「朝礼 小鳥」の自動能力・「天才シンガー千早」の『チェンジ』・「衣装変更」の3つで、手札で余ってしまった
クライマックスを直接控え室に置く、という方法で圧縮を目指す。また、いわゆるストックチャージ系や
マーカー系カードを採用しない事で、不確定要素の発生を抑えている。更に、採用クライマックスについても
シナジーを軽視する事で、気軽に手札から切れるようになっている。ここまで徹底するのだから恐れ入る。

4月大会決勝戦では、途中2レベル分以上の差がついていながら、その後ターン終了時に4クロック差まで
追い上げるという脅威の粘りを発揮。もちろん「歌の女神 千早」でのクロック回復はあるが、それだけで
ここまで盛り返すことは並大抵ではない。後日、私もフリーバトルで対戦させてもらったが、Lv2以降は
こちらが場を支配していたものの、特に相手のリフレッシュ後はなかなかダメージを通す事ができず、
最後はこちらが息切れしてしまった。この事実からも、圧縮する事の重要性がわかるのではないだろうか。

パワーやソウルでは若干見劣りするが、重要なのは違う事。考え抜かれた、テクニカルなデッキである。
最近発売された、ブースターパック「禁書目録&超電磁砲」では、壊れ性能とも思えるパワーを活かして
相手を殴り倒すデッキが幅を利かせているが、たまにはこのようなデッキも思い出してもらえればと思う。