Gamerfuji的デッキ構築
第4回
圧縮とはどういう事
なのかを知るデッキ
このデッキでは、レストを必要としない『集中』で、ストックに行ってしまったクライマックスを控え室に戻す、「朝礼 小鳥」の自動能力・「天才シンガー千早」の『チェンジ』・「衣装変更」の3つで、手札で余ってしまったクライマックスを直接控え室に置く、という方法で圧縮を目指す。
また、いわゆるストックチャージ系やマーカー系カードを採用しない事で、不確定要素の発生を抑えている。更に、採用クライマックスについてもシナジーを軽視する事で、気軽に手札から切れるようになっている。ここまで徹底するのだから恐れ入る。
4月大会決勝戦では、途中2レベル分以上の差がついていながら、その後ターン終了時に4クロック差まで追い上げるという脅威の粘りを発揮。もちろん「歌の女神
千早」でのクロック回復はあるが、それだけでここまで盛り返すことは並大抵ではない。
後日、私もフリーバトルで対戦させてもらったが、Lv2以降はこちらが場を支配していたものの、特に相手のリフレッシュ後はなかなかダメージを通す事ができず、最後はこちらが息切れしてしまった。この事実からも、圧縮する事の重要性がわかるのではないだろうか。
パワーやソウルでは若干見劣りするが、重要なのは違う事。考え抜かれた、テクニカルなデッキである。
最近発売された、ブースターパック「禁書目録&超電磁砲」では、壊れ性能とも思えるパワーを活かして相手を殴り倒すデッキが幅を利かせているが、たまにはこのようなデッキも思い出してもらえればと思う。
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